SACHIKO ISHIDA
SACHIKO ISHIDA

研究者から会社員になっても、やれることは狭くならない。

石田幸子/株式会社DeNAライフサイエンス R&Dグループ 研究員

大学・大学院と細胞生物の研究に従事。博士号取得後は博士研究員として公的研究機関や大学で引き続き研究を行なう。その後、「一般の人に近いところで研究と社会の架け橋になりたい」と考え、仕事を探し始める。「妥協せずやりきることができる会社」を軸に、研究職以外にも幅広い分野への転職を考え始める。2013年に『MYCODE』立ち上げの話を耳にし、DeNAライフサイエンスに応募。面接を通じてアカデミアと組んで本気で新規サービスに取り組もうとしていることを感じ、入社を決めた。

想像以上に、自分にできることが多かった。

入社以来、ずっと『MYCODE』に携わってきました。現在は『MYCODE』のデータを使ったアカデミアや企業との共同研究計画、研究参加者とのコミュニケーション方法の企画、データ分析、論文作成など、幅広い業務を行なっています。入社当初は、チームで仕事に取り組んでいくのが新鮮でしたね。博士研究員時代は、常に一人だったんですよ。実験や解析をするのも、必要な実験について考えるのも、解決策を探るのも、論文を書くのも、基本的には一人。しかし、『MYCODE』というサービスの会員を対象にした研究だと、サービスチームと協力をしたり、会員とコミュニケーションをとったり、共同研究先の方とやり取りをしたり、社内の法務とやりとりをしたり……。色んな人と一緒に進めることがとても多いです。周りを巻き込んで何かを行なうことが初めてだったので、自分にはできないのではないかと思っていましたが、意外とできました(笑)。できることが広がったと思います。

また、一緒に働く人たちのバックグラウンドが多種多様なのも面白いです。製薬会社に勤めていた人、ファンドの視点を持っている人、博士号を持っている人、インフォマティクスに強い人……。何でも共有し合う文化があるため、日々色んな学びを得ることができています。例えば、会員に送るメールの文面について相談すると、すぐ意見をくれたり。チーム以外でも長けている人がいれば、気軽に力を貸してくれるので学ぶことはとても多いです。

『MYCODE』会員にも、科学の進歩にも意義のある研究を。

『MYCODE』では、約90%の会員が研究参加に同意してくださっています。この協力が本当に有り難いです。例えば、現在行なっている腸内フローラの共同研究。研究にあたり、参加者を1,000名以上も募ることになりました。それまでは、多くても100名程度の募集しか行なったことがなかったので、集まってもらえるのかとても不安でした。色んなチームの人からアドバイスをもらいつつ、Webサイトを作ったり、メールを作ったりしたのですが、応募結果の速報を聞くのが怖くて(笑)。しかし、応募開始から1時間でなんと350名の方が参加してくださったんです。最終的に4日間で2,000名弱の参加者が集まりました。想定していた以上のスピードと結果でしたし、何より会員の気持ちが伝わってきてとても嬉しかったことを覚えています。だからこそ、きちんと分析をして結果を出さなくてはと思いました。

研究者として働いていると、成果だけに囚われてしまいがちです。でも、協力してくれる会員の方々がいるということを日々忘れないように心がけています。DeNAライフサイエンスは設立から約4年と、研究機関・組織としてはまだまだです。研究をしたら論文を出したり、会員に報告をしたり、成果をしっかり残していかなければなりません。そうしてコツコツ成果を積み重ねることで、研究機関として成長していけると考えています。そして、「科学にも進歩をもたらし、会員にもメリットをもたらす」という視点を忘れずに研究に取り組みたいですね。それにたくさんの会員が研究に参加したいと言ってくださっているこの現状を、もっと色々なことに活かしていけたら良いな、とも思っています。研究の成果から、サービスやアプリ、さらには薬を開発するということもできるかもしれません。世の中に還元されるところまでを見据えた研究をしていければ素敵ですよね。

線を引かないことがDeNAらしさ。

DeNAでは、「ウチの会社はここまで」「自分の職務領域はここまで」と線を引かずに、社員それぞれができそうなことを考えています。それがDeNAらしいのかな、と思います。そもそも、ゲーム会社が遺伝子検査をやろうと思うこと自体が、かなり突飛じゃないですか(笑)。だからこそ、それくらいの幅広さでやりたいことをやれるんです。

研究者視点で見ると、「研究を諦めて企業にいく」と考える人も少なくないと思います。でも、DeNAはそんなことはありません。「この研究は重要だ」と周りを納得させることができれば、とことん突き詰められる環境が作れます。やることが狭まるとか、嫌々やらされる仕事ばかりになるとか、そんなことは一切ないですね。やりたいことやこだわりをしっかり持っていれば、納得するまでのめり込むことができる環境だと思います。

株式会社DeNAライフサイエンス
R&Dグループ 研究員
石田幸子
DeSCヘルスケア株式会社
KenCoMアカウント部 営業
土田拓也
DeSCヘルスケア株式会社
企画
藤山翔梧
株式会社DeNAライフサイエンス
R&Dグループ 研究員
久保竜一
DeSCヘルスケア株式会社
開発部開発グループ エンジニア
近藤優輝